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「あー…そうなんだ。
ってかどうでもいいや。
うん、あの人はどうでもいいんだよ」
そう言うとなぜか健太が笑い出した。
「ミカ、あんまり竹中さん嫌うなよ。
俺ホントにあの人が可哀想になってきたわ。
ついでに言うとね、あの人今ここにいるよ」
…!?
いるの?
竹中さんが?!
…帰ろうかな。
「お前今帰ろう、とか思った?
せっかくなんだから会ってやれよ。
って俺もそんな事言えた義理じゃないけどね。
でも…あの人は本気でお前が好きなんだよ」
と言われても…会いたくない。
だって私あの人ふったもん。
なんか…そんな人と再会って気まずいし。
「…ごめんけど私、あの人と会えない。
いや、本音は会いたくないなんだけど…」
そう言うと頭をぽんぽんと優しく叩かれた。
健太なら…分かってくれる?
私の気持ち…。
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