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「よし!んじゃ会いに行ってみっか!」
いやいやいや…!
分かってくれたんじゃないのか!?
腕を掴まれてさっきまで健太がいた辺りに連れて行かれる。
抵抗しても体格も力も違いすぎるし…
大人しく連れて行かれるがまま、来てみても…
いないし。
みなみ君キョトンとしちゃってますから。
「あれ?竹中さんどこ行った?」
「気付いたらいなくなってたけど…
お前らなんで手繋いでんの?
俺の妹だぞ?義理だけどさ」
みなみ君がちょっと怒り口調になってしまった。
慌てて手を離してもらうと
「連れてくるのに繋いだだけだよ。
だってミカ逃げようとするから」
「ふーん…ミカ、ね」
…みなみ君怒ってますか?
お兄ちゃんとして心配してくれてんのかな。
妹はもう同じ過ちは繰り返しません。
健太は…もう思い出の人なんです。
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