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「うわわっ!た・・助けてください」
「ふふ・・・いいよ、私の言う通りにしたら助けてあげるわ」
「はい・・・何でもします」
美麗、リュックから折り畳み式のスコップを取り出し、塩田の方に投げる。
「じゃあ、それを使って死体を埋める大きな穴を掘ってくれるかしら、この辺に」
美麗、仰向けに倒れている田中の首と片腕のない死体の横を指さす。
「わかりました」
急いで穴を掘り始める塩田、恐怖で顔中汗まみれだ。
大木の前に座り込んで塩田の作業を見ている美麗、右手には拳銃が握られている。
「急いでね、私って気が変わりやすいから早くしないと銃の練習台になってもらうよ」
「は・・・はい、わかりました」
懸命に穴を掘り続ける塩田、時々銃を構えて塩田を狙うそぶりを見せる美麗。
やがて、大きな穴が出来上がった。
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