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平日の昼間の繁華街、大通りを行き交う車。人通りのまばらな歩道を包丁の入ったリュックを背負って歩き続ける美麗。目立たない地味な服装だ。車道の車が信号待ちしている横を歩いている美麗、ふと高級外車の横を通った時に運転席の女の顔に注意をひかれる。30代のスタイルの良い美人ホステス風の女だ。助手席には恰幅の良い老人が座っている。女の顔が、みるみるうちに異形の者に変わっていく。確信したように、つぶやく美麗。
「カテゴリ殺人者・・・」
信号が変わり走り出した車の行き先を目で追う美麗。車は高級デパートの駐車場に入っていった。
美麗は、そのデパートの正面から入っていく。
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