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黒塗りの高級外車を運転している岩井、後部座席に座っている白澤、手には先ほどの容器を持っている。
「あの女、主治医と組んで、わしに毒を盛るとはなあ・・・」
「毒物が検出されましたら、奥様は、いかがいたしましょうか」
「速やかに消してくれ、主治医もな」
「かしこまりました」
「それとは別に頼みたいことがある」
「はい、何なりと」
「女の子を一人、私の養女に迎えたいので手続してほしい」
「例の女の子ですか」
「ああ、あの子と出会わなければ今頃は殺されてたからな」
「かしこまりました」
夜の街を走り抜けていく車。
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