第2話「養女」

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黒塗りの高級外車を運転している岩井、後部座席に座っている白澤、手には先ほどの容器を持っている。 「あの女、主治医と組んで、わしに毒を盛るとはなあ・・・」 「毒物が検出されましたら、奥様は、いかがいたしましょうか」 「速やかに消してくれ、主治医もな」 「かしこまりました」 「それとは別に頼みたいことがある」 「はい、何なりと」 「女の子を一人、私の養女に迎えたいので手続してほしい」 「例の女の子ですか」 「ああ、あの子と出会わなければ今頃は殺されてたからな」 「かしこまりました」 夜の街を走り抜けていく車。
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