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白澤邸のリビングでテレビを見ている由美子。傍らのスマホから着信音。
「はい、えっ主人が倒れたって・・、意識はあるのですか?」
電話は岩井からだった。
「今のところ、意識は戻られておられません、すぐに奥様をお迎えに参りますので、病院へ向かう準備だけお願いします」
「わかりました、まだ息はあるんですね」
「はい、生きてはおられますが意識はありません」
「すぐに支度して待ってます」
スマホを切る由美子、うれしそうな笑顔。
「フフフ・・・」
思わず笑い声を漏らす由美子の顔は殺人者の異形の者だ。
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