第3話「暗殺者養成所」

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テーブルの上には白いマウスの入った透明の箱が置いてある。 「ターゲットの身長、体重などデータを集めることができれば、毒物の量を調節して好きな時間にターゲットを殺すことができます、このマウスは昨日の実習で毒物の入った餌を食べさせたものです、みなさん覚えていますよね」 「はい」全員が返事する。 元気に動いているマウス。 「壁の時計があと3分で14時です、14時に死ぬように調整しました」 やがて時計の針は14時を指す。突然、マウスは苦しそうにもがきだしたが、すぐに動かなくなった。あまりの正確さに目を見張る生徒たち。 「このように正確に死亡させることができます、そのためにはターゲットの情報をできる限り正確に多く集める必要があります」
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