第3話「暗殺者養成所」

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「ねえ、ミレイも家族を誰かに殺されたの?」 「そうだよ、アマンダもそうなの?」 「当然よ、ここにいるみんなだって相当ひどい目にあってきているよ」 「だろうね、みんな何も話したがらないから・・・」 「卒業テスト楽しみだわ」 「卒業テストって?」 「聞いてないの?実際に人殺しさせてくれるのよ」 「誰を殺すの」 「私の場合は、家族を殺した犯人よ」 「えっ、犯人って刑務所にいるんじゃないの」 「組織が病死したことにして連れ出してあるの、そいつをここで学んだ技術で殺すことができたら卒業よ、聞いているでしょ」 「ああ・・、そうだったね」 「でも、そのあとはずっと暗殺者として生きていかなきゃ組織に消されちゃうけど、いいのよ家族の敵が殺せたら、私どうせ何度も死のうって思ってたから」 「私も同じだよ」
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