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二人の男、お互いに目くばせし、ニヤッと笑う。一人で登山する女性に声をかけ、人のいない場所に連れて行き、乱暴するつもりで物色していたが、手間が省けたと喜んでいるのだ。
「はい、こんにちは、僕らは妙口山登山のベテランなんですよ、よかったらご一緒しませんか」
と長身の男。もう一人の男が間髪を入れずに。
「すっごく景色のいい場所案内しますよ、初めての人じゃあ絶対に見つけられない場所」
美麗、喜んだ様子で。
「わー、うれしい、よろしくお願いします。私は小宮っていいます」
偽名を名乗る美麗、大柄な男が笑顔でこたえる。
「おれは田中で、こいつは会社の同僚の塩田、よろしく」
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