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その声と共に視界が変わる。仲間が再び現れ、転がる死体は敵に変わる。
「どこで欺かれた」
短い呼気に乗せ吐き出す言葉と、鋭く振ったワイヤー。
鞭の如くしなった先端が、仲間を捕らえる糸を切り裂く。
「健、解毒剤。お前もう無いだろ」
薬をぶん投げ、草木を踏み分ける音から敵が現れるタイミングを読んで、銃弾を眉間の単眼に叩き込む。
「匠、隼」
名を呼ぶだけで、連携の取れた動きが生まれた。
匠の引き絞る強弓が、細い金属ワイヤーを引き連れて親玉に突き刺さり、間髪入れずの電流ショック。
肉の焦げる臭いを嗅いだ時には脆く体勢を崩している。
だが、これは呆気なさ過ぎないか?
疑問が浮かんだ瞬間に隼の声が飛ぶ。
「擬態のダミーだぞっ」
声が終わる頃には皆、元の場所から離れている。
健の居た場所に降り下ろされた巨大な脚。
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