【⑤ `ノの後】

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京司「ほらノート。借りるなら申也の方が頭いいんだからそっちに借りろよ」 太「だって申也に借りると小言がうるせーんだもん」 京司「あと、太」 声のトーンを落としてお互いの顔を近づけ、ヒソヒソ声で言った。 京司「教室で彼と話すのやめてくれよ…。僕まで話さないといけなくなるじゃないか」 太「何で?だって同じ部員同士ジャン」 京司「僕はクラスメイトでもあるんだよ。周りに変に思われるだろ」 太「あれ?入部賛成派じゃなかったっけ?」 京司「それとこれとは別だよ。入部は認めたけど、あくまで彼との関係は部活内だけだ」 太「はぁ?なんだそれ。意味分かんねー」 不満そうに言う太に、「とにかく部活以外で僕がいる時に話しかけるな」と京司が言うと、ちょうど予鈴のチャイムが鳴り、太は教室を出て行った。
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