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呉は気を失ってしまいそうなくらいの羞恥にひたすら耐えていた。
いつか赤穂とこうなる日が来るかもしれないと、付き合いだした時にこっそりネットで男同士のセックスの仕方を勉強してみたのに、頭の中が真っ白で全然思い出すどころじゃない。目すらろくに開けれなくて、自分が今何をされているのかもあまりわかっていなかった。
自分の中心が熱くて痛い、辛くて自分で手を伸ばすより先に他の手に阻まれた。驚いて閉じていた眼を見開くと赤穂の大きな手がそれを包んでいた。
「やっ、赤穂っ、触……ッ」
触らないでと言うより先に手を動かされて言葉を失う。擦りながら上下する手を止めようと必死に自分の手を伸ばすが、あまりの刺激に力が入らない。
恥ずかしい、のに、気持ち良さがまさってしまって呉はただ鳴くしか出来なかった。
「赤ッ……、あっ、ああッ……」
ガクンと肩を揺らし、呉は赤穂の手の中で呆気なく達した。ビクビクと身体を震わせ、触れられている大きな手の甲を濡らしている。赤穂は呉の見たこともない妖艶な姿にただ興奮した。
「もう、めっちゃ……恥ずかしい……」
「お前、可愛いな」
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