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雨音に紛れて今川本陣が置かれている桶狭間に到着した信長は着いてきた兵約2000に対して
「良いか、狙うは総大将今川義元の首ただ一つ、ほかの首は打ち捨てよ。勝てば皆、末代まで栄えようぞ!!かかれっ!!」
信長のその合図とともに織田軍は今川本陣に攻めかかった。
「なんじゃ、兵どもが喧嘩でもしておるのか?誰か静めて参れ。」
騒音にまた兵が喧嘩を始めたのかと思った義元は側近にそう命令した。
しかし、その側近が陣の外に出ようとするのと入れ替えになるように一人の兵が入ってきた。
「太守様、敵襲にございますっ!!」
「なっ、なんじゃっと!!急ぎ迎え撃て。」
奇襲に対応したい今川軍だが、近くに暮らす農民から戦勝祈願として酒や食料をもらい、それを飲んだり食べたりして戦意がなくなっていた今川軍に敵襲に対応できるわけもなく、瞬く間に首をはねられていくのだった。
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