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本陣以外にいた今川軍も総大将である今川義元が打ち取られたことを知ると各自撤退をして行った。
その中で今川の属国であった松平氏の当主である松平元康は松平氏の本拠地である岡崎城に戻ることにした。
元康が駿河で生活している間は今川の目付が岡崎城を治めていたがこの混乱の中であればもしかしてと考えたのである。
元康の予想は的中しており、今川の目付は駿河まで撤退し、岡崎城は空の状態となっていた。
「忠次、空城に入ってもなんの問題もないな?」
「はい。織田に取られないように守るだけにございますれば。」
「よし、皆、岡崎城へと入るぞ!!」
「「「おおおおおおおお!!」」」
こうして松平元康は空城となっていた本拠地岡崎城へと数年ぶりに帰城することに成功したのである。
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