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政影がこれからの策について説明すると、
「なるほど、西美濃三人衆すべてを一気に寝返らせるために私も加担することで織田家へ寝返る手土産として稲葉、氏家の二人をつけると言うわけか。」
「はい。当家としましても西美濃三人衆が揃って斎藤家を見限ったと世間に思わせたいのです。それだけ龍興の支配力が弱いと分からせるために。」
「相わかった。寝返りの手土産として稲葉と氏家のことは私に任せてもらおう。倉内殿がうまく二人を説得できるように私の方でも動かせていただきますよ。」
「よろしくお願いいたします。」
こうして、西美濃三人衆の一人、安藤守就は織田方への寝返りを決意したのであった。
それから少しの間、政影は独自に西美濃三人衆の残りの二人のところに足を運び、親密度を深めていった。
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