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そして、糸の頭に手を置いた。 「分からないけれど、直感で君がいいって思った」 糸はドキッとした。 「まぁ、これもなにかの縁。困ったことがあればいつでも頼ってくれていいから」 「はい、、ありがとうございます」 糸は、顔が火照って胸の高鳴りが止まらなかった。 「すまないね、君も忙しいのに時間をとってしまって」 壮介は、空になった湯のみを糸の前に出し、糸はお盆の上に湯のみをのせた。 「いえ。では、私はこれで」 糸は三つ指ついて礼をして、部屋を出ていった。
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