敬介の恋

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その後ろ姿が角を曲がり見えなくなると、百合子は半次郎に言った。 「半次郎様、女子に手を上げるなど、 あれほど駄目だと言っているじゃないですか!」 「し、しかしだな、、、」 言葉を濁した。 どうやら半次郎は百合子には弱いらしい。 「問答無用!! 大事な春子の顔に傷でもできたらどうするのです!」 「すまん……」 半次郎は難しい顔をした。
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