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「離したくないんだ」
敬介は壮介をまっすぐ見た。
「僕が彼女を幸せにしたいんだ」
壮介は敬介の言葉を聞き、頭をかいた。
「べつに駆け落ちしなくても、
家にかくまってあげることはできるけど?」
「本当?」
壮介は頷いた。
「ありがとう兄さん!」
「お前にしては、随分と思い切った行動だな」
「兄さんだって、
僕の立場ならきっと同じようなことしたでしょ」
「かもな。さすが僕の弟だよ」
2人は笑った。
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