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「はぁ……はぁ……はぁ……」
薄汚れた廃墟ビルの屋上、マキオはビルのふちに立っている。
時々、冷たい風が体を揺らす。
目の前には、人のいない、空虚な街が広がっている。
大学を卒業してからも、定職につけず、未来への展望も抱けないマキオは、
ふいに自暴自棄になり、衝動にかられるまま、万引きをしてしまったが、
すぐに店員に見つかり捕まってしまった。
警察へ連れていかれ、これから自分がどうなるかの説明もなく、眠らされ、気がついたらこの壊れた世界にいた。
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