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ゆえに、愛が、暖かさが欠落したのだ。
人は、人に依存する。
しかし、愛を向けられなかったアリスは、依存する人間が居ない。
だからこそ、その手にはいつも人形が抱えられている。
孤独の人形劇師。独り笑う道化。
楽しんでくれる人が居ない、笑う人が居ないだけで、アリスという道化は無意味とかし、はたから見ればおかしなやつに成り下がる。
愛の暖かさをもらえなかった子どもの道化は、誰に見てもらうわけでもなく、誰と楽しむでもなく、人形劇をやめなかった。
孤独に疲れたアリスは、幼いながらに自殺を決め、自分のか、親のか、はたまた学校のものか分からないが、PCを使い集団自殺サイトを利用したこの子は、俺たちに出会った。
そして、俺たちと話している間に、暖かさを覚えた。居心地の良さを知った。
そうして、求めたのだ。『愛』を。
家族愛でもいい。純粋な愛でもいい。
この子は、愛情に飢えていた。だからこその、ままごとだったのだ。
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