七、どうしようもなく

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部屋に戻ると、皆が驚愕して固まってしまった。 そして、大騒ぎになってしまい、事情を説明するのに時間を食ってしまった。 女将さんも呼んでもらって、傷の手当をしてもらった。 「つまり、光ちゃんを助けるために、耕太君は殺しをしてしまったと?」 敬一郎さんが確認をしてくる。 それに俺たちは頷いた。 だが、別に怒られるといったこともなく、心配の声だけが聞こえた。 「しかし、やってしまったら、僕たちの場所がばれるのは時間の問題だ」 そういう敬一郎さんに、光は、おずおずと手を上げた。 「あのー」 全員が光に目を向ける。 全員の視線を受け止めて、光は今朝のようにくらい表情ではなく、全てを諦めたような顔ではなく、どこかスッキリしたような表情で言った。 「もう、明日に死んじゃわない?」
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