それはギリギリ…

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「まんざらでもないのね?」  横で黙って見ていた同期が口を開く。さらに、 「噂、流しといて良かったわ。私、そこらへんの偏見ないからね!」  とも言う。  どうでもいいけど、お前がスピーカーだったのかよ… 「なんで、そうなるんだよ…」 「まさか、意味もわからずやってる!?」  目を丸くして驚かれ、 「はぁ!?もしかして、アレにも意味あんのか!?」  さっきのそれに思い当たる。  そんな俺の台詞にさらに大きく目を見開く同期。「信じられない」と。 「知らずにやってるの!?この人たらし!!」  た、たらしって…  おまえにだけは言われたくないよ。
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