それはギリギリ…

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 それでも張れる見栄なら張る。それが例え意地だとしても。  意地も見栄もなくなったら男じゃない、だろ?  とか…  カッコつけたところで腹は膨れない。昼飯何食分なんだよ、アレ。  後悔してる時点で意地ではなく、ただの意気地なしだ。  今年は社内で人気の洋菓子店パティスリーノノの1個250円のマカロンだ。それも限定数全て買い占め、ギリギリ間に合った。  小さいくせに値が張るマカロンは女子受けし、さらに限定品ともなれば誰ともかぶらないオンリーワン商品。“やってやったぜ!!”という達成感は妙な高揚感を呼び、今日ばかりは気持ちでお腹いっぱい。  こういうただの自己満足が明日の自分への活力になる。  あぁ、恋愛からはずいぶん遠いところに来ちゃったかも。俺…
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