TK=Tutor of Kanshi(漢詩作り)

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クラビと目が合う。 「慌てず、気負わず、こなすだけを考えて」 「演奏しないように、といってたこと」 「忘れましたか?」 ひぎっ! 「もう一回、どうぞ」 言われた通り、弾きなおす。 終わったあと、ちらりとクラビを見る。 「箏は苦手、笛ならいいのに、ていう苦手意識は」 「調べにでます。」 ばれてる。さすが。 「楽しむことを今後の課題としてください」 「今後は、笛での演奏よりも、箏での演奏の機会が増えます」 「妃は笛よりも箏を嗜むもの」 「私からは以上です」 クラビは席を後ろに移動し、横に控えていた箏の弾き手の第一人者が代わりに前に移動する。軽く自己紹介をし、皇妃と宮妃候補で合奏をしようということになった。 レベルの高い貴夢が主旋律を、リーナが副旋律を練習し、小一時間たった頃に、優雅に休憩をとる。 お茶とお菓子がでる。 「宮妃候補のうぐいすの谷渡り、拝聴させて頂きました」 箏の名手が、嬉しそうに話し出す。 「あ、あたしも聞いた」 貴夢ちゃんも嬉しそうに話す。 リーナは、顔がほころぶ。いひひ。 「いつでも、言ってくれたら、やらせるから。」 ミヤを簡単に使おうとすると、みんながひきつった顔をする。 皇妃の貴夢ちゃんと合奏して、手直しをして、終了。 「何か事に、妃二人でできることがあれば、心強いものになります」 一日目終了。
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