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お妃教育三日目。
詩作。
え、詩作?
「本日からは漢詩を」
「皇妃も漢詩は機会がなかったかと思います。」
女性はどちらかというと、和歌。
まあ、和歌も漢詩もわかりませんが。
「基本からはじめて」
「最終日は、一遍作りましょうね」
笑顔の素敵な先生である。
さすがのクラビも専門外なので、後ろに控えてる。
午前、基本の読み方からはじめて、昼休憩をとる。
クラビは午前のみで帰ってしまった。初日の箏と二日目の香道は、軽い顔合わせくらいのもので、本題はこちらなのかもしれない。
「箏も香道も得手不得手を別にして、初心者でも楽しめばいいと思うのですが」
「漢詩は読めないことには、ただの文字ですからね」
「漢詩を今回メインとすることにしました」
「せっかく、素敵な漢詩があるのに、勿体ないですからね」
ミヤの漢詩の同好会の方らしい。
「それに、過疎でお育ちになったとはいえ」
「大宮が教育されたとおり、箏も香道も」
「基本はしっかりできていらっしゃる」
誉めると伸びる子なんです。
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