歴史小説考察

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そんな謂れを目や耳にすると居ても立っても居られずに、その場所を訪れる事になる。 御近所の氏子さん以外は殆ど訪れる事も無い神社に一人で詣でている所など、知らない人が見ればお百度でも踏んでいるのか?と思われるかもしれない。 お百度が分からない貴兄はウィキペディア参照の事。 で、問題なのはここから。 険しい山の頂上に有るような城跡はまだ良い。 一日潰して翌日以降筋肉痛に悩まされるダケで本懐を遂げられるからだ。 しかし、何といっても学校だ。 この建造物は城跡に建っている事が特に多いのは趣味人には常識とも言える事なのだが、これがとても困ったものなのだ。 貴重な城址を見に行きたくても昨今は怪しい事件が頻発するお陰だと思うのだが、おっさんが一人で小学校や女子高の周りをウロついていると通報されかねないのだな。 通行人の目が冷やかだ。 考えすぎかもしれないが、痴漢とノゾキと幼児誘拐は濡れ衣を着せられると大抵がその汚名を返上できないままなので警戒するに越した事は無い。 何も考えずに現地入りした後にオマワリ氏に職務質問されても「城跡を見に来てるんですYO」なんてのはおそらく通用すまい。     
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