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二人に祝福され、そのまま四人で過ごし、帰りに小さな頃から好きな綿菓子を買って、雅君と自宅へ向かう。
幸せで心が満たされていて、繋いだ手に力を入れる。
学生の頃、何度夢見た光景だろう。
確か今、雅君と一緒に歩いている。
「送ってくれて、ありがとう」
部屋の前まで来るとお礼を言い、あがってもらおうか迷ったが、今はやめておこうと我慢する。
まだ英介さんの私物がこざこざ残っているからだ。
「また連絡するね」
「おやすみなさい」
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