『貴方に会えて、本当に良かった』

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*  八月に入ると雅君は大学の夏休みは入ったものの、連日研究室に行くことも多く、バイトのシフトも前と左程変わらないようだった。  私のほうも二日に一度スーパーに行くのは変わらず、ちょこちょこ顔を合わせている。  ただ、土日雅君がシフトの入っていない日に、たまに出かけるようになった。  元々外へ出るのが好きだった私は、それが大好きな人と一緒にと思うと毎回ウキウキしっぱなしで……。 「雅君、お待たせ」  土曜日のお昼過ぎに待ち合わせ、雅君の車に乗せてもらうと都市に出発する。
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