『貴方に会えて、本当に良かった』

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「あ、もうすぐイルカショーって書いてある。見に行きたいな」 「宝生、楽しそうだね。見に行こうか」  生き生きしている様子は伝わっているようで、雅君も笑うとショー広場へと急ぐ。  沢山の観客が大きなアシカやイルカの高度な技に感動して、歓声が沸き起こる。 「すげー……」  呟く雅君の端正な横顔を盗み見て、ドキッと心拍数が上がった。  水族館の中でご飯を食べて、炎天下の中公園内を日傘を差しながら散歩して、木陰から海を眺めて、夕暮れまで本当にあっという間で、凄く名残惜しい。
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