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飛びますといきなり言われたので、ノアと2人で背中に思いっきりしがみつき、下を見る。 「なんで狼が飛べるんだよー!」 下を見るとサムや他の兵が見上げかなりざわついているのがわかる。 「あそこを見てください」 言われて下をみると森の全体が見渡せ、今まで居た場所を見るとかなり真ん中よりもずれている。 「奏太様あれを……」 ノアの言うところを見るとわずかに水が見えた気がしたので、そこまで行って降りて貰う。 「ここ川か何かだったの?ほら、後がついてる。枯れた川に見えない?」 「そう言われると。ですがこの臭いと色、消毒液の臭いに似ていませんか?」 「うん。こんなの流して誰かが飲んだら大変。この中に貯まってるのかな?」 「川から流れてきた水がたまり、池となり、また反対側に流れていく。そして他にも湧き水があり魚等多くとれ、それも川に流れ天界人も魚を食し、生きてきた。我等は自然の恵みに逆らってはいなかった」 「うん。人間界にもあるよ。そう言ったことは……まず、この消毒水って言うの?これなんとかしないと」
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