破壊

53/77
1189人が本棚に入れています
本棚に追加
/393ページ
「今は何も。ただ、置いてある水晶が赤黒く光るので」 「ルーカスさんかも!」 水晶を手にルーカスに連絡を取る。 「おい、こっちは見つけたぞ。白衣着たのがウジャウジャいる。結月はまだか?」 「うん、まだみたい。手こずってるって言ってた」 「まだこちらも気づかれてないからもう少し猶予はあるが、天界はどうだ?」 「まだ見てないから今から見に行ってくる。スフィが何も反応しないから、何もないと思うけど」 「ブランだが、どこまで小さくなれるんだ?」 「雀くらいかな?」 「偵察に行かせようとしたら隠れて出てこないんだよ」とブランをつまみ上げている。 「ブラン、こっそり見てきたことを伝えるだけだから頑張って」 「クキョ……分かりました……」 ポンと小さくなるとパタパタと飛んでいき、なんで行かなかったんだろうと聞くと、コウモリの群れがいて怖かったらしいと言われ少しため息をつく。 「ブランは怖がりだから」 「ずっとニコルの肩に止まってた位だからな。結月から連絡あったらすぐ報告してくれ」 「わかった」
/393ページ

最初のコメントを投稿しよう!