1193人が本棚に入れています
本棚に追加
「今は何も。ただ、置いてある水晶が赤黒く光るので」
「ルーカスさんかも!」
水晶を手にルーカスに連絡を取る。
「おい、こっちは見つけたぞ。白衣着たのがウジャウジャいる。結月はまだか?」
「うん、まだみたい。手こずってるって言ってた」
「まだこちらも気づかれてないからもう少し猶予はあるが、天界はどうだ?」
「まだ見てないから今から見に行ってくる。スフィが何も反応しないから、何もないと思うけど」
「ブランだが、どこまで小さくなれるんだ?」
「雀くらいかな?」
「偵察に行かせようとしたら隠れて出てこないんだよ」とブランをつまみ上げている。
「ブラン、こっそり見てきたことを伝えるだけだから頑張って」
「クキョ……分かりました……」
ポンと小さくなるとパタパタと飛んでいき、なんで行かなかったんだろうと聞くと、コウモリの群れがいて怖かったらしいと言われ少しため息をつく。
「ブランは怖がりだから」
「ずっとニコルの肩に止まってた位だからな。結月から連絡あったらすぐ報告してくれ」
「わかった」
最初のコメントを投稿しよう!