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ロッカーの中を確認すると、ぎっしりと試験管が立てて置いてある。
赤・青・黄色・緑と色がわかれていて、何の薬かさっぱりわからない。
兵にそのまま運び出すように伝え、何の薬かわからないからと注意を促す。
「ロッカーだらけだね……」ととにかく開けてはずらし、床や壁ロッカーの裏と底まで確認して退けていく。
「あ……」
開けたロッカーを閉め、少し開けてスフィに確認してもらうと間違いないと言われたので、一応動かそうと引っ張るが全く動かない。
「これですね……」
「見張りつけて。他にもないか確認だけはしておかないと」
「王子、こちらのロッカーはすべてそちらと同じとなっております」と兵に言われ確認していく。
「ロッカーから出てくるって……でも囲まれるよね」
「1人ずつならば問題はないかと思いますが、魔法陣が刻まれてますからもしかしたら一度に数人出てくるかも知れません」
「他に部屋はあったっけ?」
「この奥に後一つ。ですが、部屋は狭く何も置いてありません」と兵に言われ、余計怪しいとロッカーの部屋の手前の廊下で待機してもらい、外に出て結月に連絡を取る。
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