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シーンと静まった部屋の中、暑くはないが汗がつたいこのまま何も起こらずに終わりの合図が来てくれと思い静かに待つ。
もう何時間待ったんだろう……そう思った時に何も無い部屋の方から争うような音が聞こえてきた。
「ノア」
「はい。こちらも戦闘準備を」
「サムさんお願い。俺見てくる!」
「王子、お待ちください……」
止めるのも聞かずにこちらに戻ってきていたスフィと部屋の中を覗くと、魔法でうまく囲って捕らえており、束になって大勢が座り込んでいる。
「こんなに……スフィこの外って外だったよね?」
「如何にも」
「外に出したいから壁吹き飛ばしてよ」
「御意」
雷が落ちたような音とともに壁が崩れたので、兵を一部監視に外に出して次々に捕縛していく。
「キリがないな……」
外に飛び出して盾の応用で檻を作り、魔法で捕えられる者はこちらの魔法を解いていいと言って檻をいくつか作っていく。
念話でノアもそのことを伝えると次々に人が運ばれてくる。
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