破壊

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ごくごくと半分ほど飲み、追加で継ぎ足して砂糖とミルクを入れて甘めのコーヒーにして冷やしてから飲む。 「では明日の昼間では結界の中には居てもらわないと困ります。自由にと奏太様はおっしゃいましたが、彼女の天幕または錠で繋いで逃げないようにしておくのが一番だと思いますが」 「ノア……」 「私も賛成です」 「わかった、わかったからさ。今はスフィが見てるし、せめて彼女が眠ってからにしてあげてよ。結界のほうで……それと、兵もついてたら大丈夫でしょ?」 「はい。では私は明日の事も含めて準備して参ります」 「ごめんね、疲れてるのに」 「平気です。王子の方こそあまりお考えになられませんよう」 「ありがと」 サムが出ていってノアと二人になり、姉のエールラとルーカスのことについて聞いてみる。 「い、いきなりなんですか……」 「こんな時だからってのもあるんだけど、ノアは反対なの?」
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