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ホラは振り返ると、そこには全身水色の地底人が目を丸くしてホラのことを見ていた。ホラは、スーツの自動翻訳機を利用して、地底語で話しかけた。
「では、あなたが地底人」
それにしても、地底人はみんな言葉がなまっているのだろうか、それとも、この翻訳機の問題なのだろうか。
「んだ、んだ。地上人を見るのはこれで二人目になるだ。こんな地底まで遥々よく来てくれただ」
この地底人は、地上人のことを知っている旨の反応があったため、ホラはすぐに穏やかそうな地底人に質問をした。
「私はホラ・チヂムという者で、あなたが見掛けた地上人が二人目というと、一人目はホリ・ススムという名前の地上人でしたか?」
地底人は、少し黙り込むと、ホラの顔を見て答えた。
「名前は聞いとらん。村で遠くから見掛けただけさ。すぐ近くの村なんで、ちょっと寄ってみるっぺか」
地底人は、ホラのことが気に入ったのか、付いて来いと言わんばかりに村へ案内された。
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