第三章:地底次元の深層

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村にいる色々な地底人に事情を説明をすると、面白い情報に出くわした。 「ホリ・ススムという地上人をご存知ですか?」 小柄な地底人がホラに答えた。 「ホリ・ススムなら、もっと下の地底に進んでるなぁ。ここより更に地下へと進める場所を村長から案内していたのをみたよ」 ホラは小柄な地底人に情報提供への感謝の言葉を述べた。 「後で村長をたずねてみるよ。ありがとう」 ホラは2つ目の質問を別の地底人に聞いた。 「地上の文献で地底にあると聞いている次元の深層が、どこかにあると聞いているのですが、何かご存知でしょうか?ニュアンスが正しいか分かりませんが、地上の言葉で、地底次元の深層と呼ばれています」 背の高い地底人がホラに答えた。 「地底次元の深層なら、ここは田舎だから、もっと地下の地底に進めば、それらしきものを研究している機関があると思うよ。地底の文明は地下であればあるほど、高度な社会が形成されていて、おいらもいつか、都会の地底に移住したいよ。都会のブロックおいしいだろうなあ。都会のブロックは密度が違うからね。中心へ進むほど体積が狭くなるだろ」 ホラは背の高い地底人にお礼を言った。 「なるほど、地下へ進めば進むほど、文明が優れている。と、そうか球の外側の面積より、内側の面積が狭くなる分、文明の高い地底人が住んでいるという制度になっているのか、ありがとう」 横に長い地底人がホラに質問をした。 「地上には、食料が無い代わりに、美味しくない建物が数多く存在してるって本当?」 ホラは悩みながら答えた。 「んーっ、どうだろう。地上人には、建物やブロックを食べる習慣がないから、分からないけど、地上には地上の美味しい食べ物もあると思うよ。地底の食べ物はやっぱりイモ類などの穀物が好みかな。地上の建物とか地底人にも地上のことを知っていたりするんだね」 ホラとその村の地底人は一通り、お互いの情報を交換すると、ホラの目的がもっと下の地底にあるため、村長の元に訪れた。 村長からは、村の地底人に地下への入り口を案内され、ホラはそこで村の地底人たちと別れる事になった。
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