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第四章:地底次元の結末
「君があのホリ・ススムなのかい。待ってたとはどういう……」
ホラ・チヂムはホリ・ススムから事情を聞いた。
「僕のドリルが壊れて、地上に戻れなくなったとき、しばらくゼット博士と通信していた。博士が他のドリラーを向かわせる事ができないので、この惑星の地上人の博士に協力をお願いして、星の核心を探すために作られた君、人工知能のホラ・チヂム君の目的を変更して、僕ホリ・ススムを地底から探して、地上へ連れ戻すように向かわせてくれたと聞いたんだ」
ホリ・ススムの説明に、ホラは自分の記憶と異なる話に混乱しはじめた。
そしてホラはホリの説明を止めてまで確認した。
「そんなはずは無い。自分は地底の研究のため、この星の核心を探すため、それでホリ・ススムの手掛かりを探して、地底への入り口を探して、地底人に出会って、ホリ・ススムに出会った。でも、どうしてホリはこれらの自分の記憶にある真実を捏造されたような口調で状況の説明ができるんだ」
ホリは、なおも淡々と説明を続けた。
「博士から聞いたとおりだね。ホラは、シンクライアントってわかるかな」
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