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「天井が落ちてくる」
ホラ・チヂムの頭上には、ガタガタとゆれ始めたチョコレート色の付いた天井が彼の目前へと迫ってきた。周囲を見渡し、彼の体が入る大きさの穴へと退避した。
「まさか、こんなことになるとは、それにしてもこのドリルは一体」
彼の両手には、先端が尖がってから次第に渦の円を巻いたように大きくなる回転する銃の形をしたドリルが収まっていた。
真上の天井は、もう落ちてくる気配はなくなっているが、同時に引き返す道も閉ざされた。
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