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「んーっ、かといって、このまま待っているわけにはいかない。とにかく先へ進もう」
彼は意を決して、地面のブロックを両手で支えたドリルで壊した。地面のブロックはあっという間に消え、彼の身体が自由落下をし始めた。
消しきれなかった色の違う周囲の壁や天井のブロックは、ガタガタとゆれ始め、数秒のタイムラグを経過すると共に同じく自由落下をし始めた。
「この地底でも、ピサの斜塔と同じ理論で物質の重さに関係なく、同じ速度で落下現象は発生するんだな。高校時代、物理を選択しておいて良かった」
どうやら消しきれなかった天井や周囲の壁のブロックは、同じ色のブロックと磁力で引き付けあう特性を持っており、一定の大きさを超えると、消滅するといった性質を持っていた。
「良かった。ここなら上からブロックが落ちてくる心配はない」
彼はスーツ内の残りの耐久性時間残量を確認しながら、回想を始めた。
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