僕の日常

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次の日の昼休み、ボクは稜二に言った。 「お前、綾崎に森川さんの事言っただろう?」 ボクは普段は温和なつもりだったけど、さすがにちょっと怒ってたと思う。 「だって、綾崎が『海都って誰か好きな人いるの?』って聞きに来たからさ」 「お前は聞かれたら何でもすぐ答えるワケ?」 ムキになってるボクを、稜二はニヤニヤして見てる。 「何だよ、海都、マジだったんか」 「殺す」 ボクは稜二を睨んだ。 かなり明るい色に髪を染めてる稜二は、その短髪をカッコよくキめてた。 外見が良すぎて近寄り難いかと思いきや、話し上手と明るい性格で色んなヤツから頼りにされてる。 それにこいつと一緒にいるとナンパはホトンド失敗しない。 「お前がそんなマジだったの知らなかったぜ。 …わりぃわりい。んじゃ黙っとくわ」 多分全然悪いと思ってないであろう稜二は、オレにまたニヤニヤ笑いを向けた。 放課後、稜二を含めた仲間4人とで、ブラブラ街へ出た。 男5人っていう人数、ナンパはしにくいと思いきや、さすがの稜二はもう他の学校の女の子を3人連れてきてた。 「とりあえずカラオケ行くべ」 ボクらは8人でしょちゅう行ってるカラオケボックスに向かった。 とりあえず始まったカラオケで、とりあえず盛り上る。 ボクの仲間は盛り上げる事に関しては、他の集団よりもずっと才能があった。 ところで今回一緒に付いて来た女の子たちは結構『普通』の感じの子で、ボクの中でも珍しく当たりって感じだった。そもそも稜二たちが連れてくる女はいつもは『妙に派手』系が多い。 カラオケボックスでの時間はあっという間に過ぎていく。 今日の女の子の中でも際立って美形の子から、ボクはちらちらと視線を感じていた。 別れ際、初めて会ったっていうのに 当たり前のようにメアド交換をするボクたち。 ボクは彼女がいないからそれでも良かったけど、他の連中はどうしてるんだろう。 バレて揉めたりしないのかって、見てるこっちの方がヒヤヒヤする。 「海都」 今日が初対面の女の子から、名前で呼ばれる。 というか、彼女は多分ボクのフルネームが『杉下海都』だって事は知らない。 側に寄って来られて、耳元でちょっと囁かれた。 「メールするね、今度は二人で会お」
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