現実

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「ひかりちゃん、私のせい? 私のせいだよね?」  楓ちゃんは泣き崩れ、棺の上からお姉ちゃんに抱きついた。 「ひかりちゃんごめん。ごめんね」 「どうしたの?」  お母さんが楓ちゃんの肩に手をかけそう言うと、楓ちゃんは更に激しく謝った。 「ごめんなさい。お父さんお母さんごめんなさい。私のせいなんです。ひかりちゃんが死んじゃったの、きっと私のせいなんです。ごめんなさい。ごめんなさい」
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