現実

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「そう。私が送ったのよ。私がネットカフェから直人さんに」 「どうしてそんなことを!」  滝沢さんは薄笑いを浮かべながら顔を上げ、ひかり姉ちゃんの方を向いて話し出した。 「私はね綺麗な物が好きなの。だからひかりを綺麗にしたの。でもね、私より綺麗な物は要らない。圭介言ったのよね?」 「何を?」 「ひかりを見習えって」 「俺、そんな事言ったか?」 「うん言った。美咲も見習って欲しいくらいだって」 「だからって……」 「ひかりはね、私が作ったの。私が服を着せて、スタイルを整えて、お化粧をしたの。私は、私が作った物を壊しただけ」 「ばかやろう!」 「バシッ!」  圭介さんが手のひらで滝沢さんの頬を殴った。  滝沢さんは「ふん」と、そっぽを向いて唇を噛み締めた。
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