Dieエット

現実

　ベッドの上で男の人と女の人が座っている。
　男の人は殆ど写っていないけど、女の人の腰に手を回している。
　女の人はミニスカートで、細い脚を覗かせ、胸元も開いていて、とても色っぽい。
　顔には黒い目線が入れられていたけど確かにひかり姉ちゃんそっくりだ。
　髪はストレートのロングで首にホクロもある。

「確かにひかりに似てはいるが、そうだとは言い切れないだろう？　君はひかりにそれを問いただしたのか？」

「いいえ、何も聞いていません」

「それじゃあ、ひかりとは限らんだろう」

　直人さんは、寂しそうに首を横に振った。