第一章 城岩中学爆破事件
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気づいたときには、拓己は教室の端にたどり着いていた。 足下を見ると、床が消え、まるで断崖のようになっていた。 冷たい空気が頬をかすめ、身にまとうぼろ切れのような服が風に揺れる。 一瞬で廃墟と化した教室の外には、真っ青な冬空が広がっている。建物の内と外のあまりに残酷な対比に、くらくらとめまいがしてくる。 視界が揺れ、拓己はその場に崩れ落ちた。
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