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王女が祈り続けてもう2日。
闇の王が目を覚まし、海の向こうの大陸1つがソレに飲み込まれた。
文献によれば、ヤツに対抗するには遥か彼方に存在すると言われる輝きの国から、光の聖女を呼ぶ以外に手立てはないらしい。
輝きの国自体は発見されてないが、光の聖女の血を引く王家の女性であれば、召喚という形で呼び出せるらしい。
そして今、光呼ぶ巫女の役割りを担う王女は、飲まず食わず休み無しにずっと、闇を払ってくれる聖女の降臨を願う。
自分達帝も、交代を行いつつ魔法陣に魔力を送り続ける。光呼ぶ巫女は祈りに集中し、魔力抽出は量の多く、コントロールに長けた自分達の仕事だ。
しかし2日間も降臨しないとなると、此方も辛い。
休むこと無く祈る王女も、目の下にクマを作り荒い息を繰り返すなど、体力の限界を表している。
このままでは、王女は倒れてしまう。
王家の血筋の中で、女性は彼女のみ。王女が倒れれば、希望もついえてしまう。
だが此処で止めてしまうとなると、再び魔法陣を繋ぐには時間が……
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