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今現在俺のいる位置は、教室の入り口。急いでやれば、時間はそんなにかからないはずだ。
まずはゴミ箱からだ。
ゴミ箱の中には当たり前だが大量のゴミ、手で探ってたら間に合わない。
「くそ、仕方がない」
俺は2つのゴミ箱を逆さにし、中のゴミを全て地面にぶちまけた。目を動かしつつ、足でゴミをどかしていく。
しかし、一瞬で判断する限りではゴミの中からはそれらしきヒントになるようなものは何もないように感じる。
そう思った俺は、ゴミあさりを早々に切り上げ、教卓の方へと走る。
「あなた、なかなか行動が早いね。期待してるよ」
教卓に座っている死神は足を組みながら俺を見下ろしてにこにこ笑っている。
死神の言葉に耳を貸している暇はない。すぐに俺はしゃがんで、教卓の中を確認する。
しかし、教卓の中にも何もなかった。
「はぁ……!はぁ……!」
まだ少ししか動いてないのに、動悸が激しくなっていき、息切れもしてきた。
3分というタイムリミット。負けたら死ぬ。そんな緊迫状態の中で、自分が考えた可能性が1つずつ消えていくことに、徐々に焦りを覚えていく。
……落ち着け。
まだ調べていないことはある。状況に惑わされるな。
「……つぎは机だ」
俺は教室の机を後ろから調べていくことにした。
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