第3話 最初の遊戯 中編

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思考が停滞しつつも、彼は机を探る。 しかし、もう教室から出る方法なんてないんじゃないか? そもそもこれは現実なのか? そう考えてしまっていた。 時間が、とてつもなく遅く感じる。普通ではないこの状況のせいで、体感時間が遅くなっているのか、それとも無意識のうちに死を覚悟して、走馬灯のようなものに陥ってしまっているのだろうか。 時間はまだ残っているというのに、自分が情けない。 だけど、本当にもう打つ手がない。一体これ以上、何をすればいいんだ。 心臓の鼓動は、より強く速くなる。 行き過ぎた焦燥感と死への恐怖、不安、様々な感情が頭の中で渦巻き、もはや何も思いつかず、彼の気力は薄れていった。 ……カサッ。 その時、足元に何かが触れるのを彼は感じた。
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