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「珠音は死神の存在って信じる?」
「はい?」
紗雪が言った余りに不意を突くようなその問いに対して俺は思わず眉を潜めてしまった。
「なんでそんな顔するのよー」
「いや、急になんの話かと」
俺の反応に紗雪は少し頬を膨らませた。
午前の授業が終わり、昼休み。机を1つ挟み、俺は弁当を紗雪は買ってきたパンを食べながら他愛のない雑談をしていた。
「死神よ!死神!」
「なぜ死神?」
その雑談の中、紗雪の口から突然出た死神という単語には素直に疑問に思った。
俺の問いに紗雪は少しだけ間を置いてから口を開く。
「……またでたらしいよ。あの事件」
そして紗雪はある話を始めた。
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