職場篇

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駅前と言えども中々客は来ないが、 ようやく来たのは、 カラータイマーの様なライトを胸にぶら下げた、 光の巨人ぽい翁であった。 「どの占いにしますか?」 「じゃあカバラで。 わしの生年月日は1946年8月19日」 「クリキントン大統領と同じ生年月日で、 運命数2ですね、 貴方は7歳、25歳、43歳頃に頂点に…」 「いやあねえ、70近くまで働いて年金減らされて…」 カバラはキリステ教の元の、 ムダヤ教の秘技である。 なので前述の「マゾ少女&アンチヒーロー破滅のセレモニー」執筆時調べた。 完結編公開延期続く某ロボアニメの、 テレビ版OPに出た生誕の樹もカバラだ。 人生の調子不調子を命占するが、 占いと言うより愚痴聞くパターン。 主に年配客に多いのだが、 同調して辛くなるので。 金貰わないと聞いてられない。 「じゃあこれで、デュワッ!」 愚痴が3分近く続いて、 胸のカラータイマー点滅し始めたので、 光の巨人爺は金を必殺ビームの様に払って 飛び去った。
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