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ハーレム創建
『お目覚めですか?御主人様』
巨大なカプセル状の機械の蓋が開き、コールドスリープから目覚めた裸のロリが起き上がる。
「ん…ここは?」
『ここは宇宙船「hakobune」の船内になります。そして貴方様はこの宇宙船の船長ロリノア様。我が主にあらせられます』
ロリノアの質問に答える声が、天井から響き渡る。
しかし、声はすれども姿は見えず。そんな声に対して怪訝な顔をしながらも、ロリノアは質問を続けた。
「私はロリノア…で、貴方は?」
『私はロリノア様を支える為に開発された、メイドロイドのメイシンと申します。以後、よしなに願います』
「メイド…ロイドねぇ。それで、メイシンはどこから話しかけてるのかしら?顔を見せないのには理由でも?」
『私の姿は先程からご覧になられてますよ?この宇宙船、その全てが私の手足であり、ロリノア様を補佐する為のメイドロイドの一部となります。ですが話がしづらい様ですので、人型モードに移行しますね』
すると床から一体のメイド型のロボが出現。起動し、目に光が宿ると再びロリノアに挨拶を済ます。
『では、改めましてロリノア様。このメイシンに何なりとお申し付け下さい』
ペコリと頭を下げるメイドロイドに、ロリノアは一番の疑問をぶつけた。
「まず…私は誰?ここで何をしていたの?」
『はい、お答えします。まずロリノア様は銀河屈指の高い科学技術を持つ「キモオタ星」にて作られました、究極のロリ型人工生命体になります』
「私が…人工生命体?」
『はい。言語機能などの生きる上で必要最低限の知識は脳に直接インストールされ、目覚めて間もないこの様な状況下でも普通に会話が成立するのは、偉大なるキモオタ星の科学技術の賜物によるものです。機械であり、人工知能のわたくしメイシンとは違い、ほぼ人間と同じ身体のロリ型人工生命体…それがロリノア様であります』
「その人工生命体の私が、なんでこのカプセルの中にいたのかしら?」
そう言うとロリノアは自身がコールドスリープしていたカプセルを、ペシペシと叩く。
『それについては少し、話が長くなりますが…よろしいでしょうか?』
「ええ、手短にね」
『ですが、その前に…』
メイシンは取り出したガウンを、裸のままのロリノアに着せた。
そして語り始める。壮大な国家プロジェクトであるhakobune計画の全貌を!
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