ハーレム創建

1/8
前へ
/19ページ
次へ

ハーレム創建

『お目覚めですか?御主人様』 巨大なカプセル状の機械の蓋が開き、コールドスリープから目覚めた裸のロリが起き上がる。 「ん…ここは?」 『ここは宇宙船「hakobune」の船内になります。そして貴方様はこの宇宙船の船長ロリノア様。我が主にあらせられます』 ロリノアの質問に答える声が、天井から響き渡る。 しかし、声はすれども姿は見えず。そんな声に対して怪訝な顔をしながらも、ロリノアは質問を続けた。 「私はロリノア…で、貴方は?」 『私はロリノア様を支える為に開発された、メイドロイドのメイシンと申します。以後、よしなに願います』 「メイド…ロイドねぇ。それで、メイシンはどこから話しかけてるのかしら?顔を見せないのには理由でも?」 『私の姿は先程からご覧になられてますよ?この宇宙船、その全てが私の手足であり、ロリノア様を補佐する為のメイドロイドの一部となります。ですが話がしづらい様ですので、人型モードに移行しますね』 すると床から一体のメイド型のロボが出現。起動し、目に光が宿ると再びロリノアに挨拶を済ます。 『では、改めましてロリノア様。このメイシンに何なりとお申し付け下さい』 ペコリと頭を下げるメイドロイドに、ロリノアは一番の疑問をぶつけた。 「まず…私は誰?ここで何をしていたの?」 『はい、お答えします。まずロリノア様は銀河屈指の高い科学技術を持つ「キモオタ星」にて作られました、究極のロリ型人工生命体になります』 「私が…人工生命体?」 『はい。言語機能などの生きる上で必要最低限の知識は脳に直接インストールされ、目覚めて間もないこの様な状況下でも普通に会話が成立するのは、偉大なるキモオタ星の科学技術の賜物によるものです。機械であり、人工知能のわたくしメイシンとは違い、ほぼ人間と同じ身体のロリ型人工生命体…それがロリノア様であります』 「その人工生命体の私が、なんでこのカプセルの中にいたのかしら?」 そう言うとロリノアは自身がコールドスリープしていたカプセルを、ペシペシと叩く。 『それについては少し、話が長くなりますが…よろしいでしょうか?』 「ええ、手短にね」 『ですが、その前に…』 メイシンは取り出したガウンを、裸のままのロリノアに着せた。 そして語り始める。壮大な国家プロジェクトであるhakobune計画の全貌を!
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加